第682回 日フィル東京定期演奏会

実際に聴きに行ったのは7/8日です。

敬称略
  • 指揮者:アレクサンドル・ラザレフ(首席指揮者)

コンマス:扇谷さん

プログラム
  • グラズノフ:バレエ音楽「四季」作品67
  • ショスタコーヴィチ:交響曲 第15番 イ長調 作品141

この日はラザレフ氏の首席指揮者として最後の定期演奏会でした。
ラザレフ氏が首席指揮者に就任して8年間…
プロコフィエフ、ラフマニノフ、スクリャービン、ショスタコーヴィチなどとテーマを決めてロシア音楽を中心に素晴らしい音楽を届けてくれました。

またリハーサルを徹底的に行い演奏の質をそれまでのものより引き上げてくれました。(「ラザレフ効果」とも言われてました)
最近ではそれほどの差はなくなりましたが、当初はラザレフ氏とそれ以外の指揮者の時では演奏水準にかなりの格差があった事は否めません。

そんなラザレフ氏にしごかれた日フィルは大変だったでしょうが、幸せだったと思います。
来シーズンからラザレフ氏は桂冠指揮者兼芸術顧問に就任し年に数回振るようです。

7月はさいたま定期の西本さんといいロシア音楽にあふれています(笑)

このグラズノフもリムスキー=コルサコフの弟子だったそうですし、ショスタコーヴィチはグラズノフの弟子です。

グラズノフの「四季」…
ラザレフ氏はグラズノフが好きなんでしょうね~、カットなしの演奏でした。

四季と言うと「春」から始まりそうですが、ロシアでは「冬」から始まります。
この曲もそうだし、チャイコも…

冬と言ってもそんなに寒さを感じさせるものではありません、短い春を経由して夏、秋と進みます。
やはり秋が良いですね~、
でも春のハープも良かった。

演奏中に時々ラザレフ氏は客席の方を振り向いていました。
きっと聴きどころを教えてくれていたのだと思います(笑)

ショスタコーヴィチの15番は1972年・モスクワでの初演の際にラザレフ氏はリハーサルから立ち会っていたと以前話していました。
この曲はショスタコーヴィチだけでなくロッシーニやワーグナーの作品が盛り込まれています。
ラザレフ氏がこの曲を首席指揮者の最後に選んだのは、今までの8年間の集大成として今までやってきた事を全部聴かせようとでもしたのではないでしょうか…

素晴らしい演奏でした。
各パートのソロも良かったし…
特に第2楽章は鳥肌ものでした。

最後に振り終わっての静粛…(1~2分はあったかな?)
振り上げた手を小刻みに震わせながら徐々に下げて行きます。
感動するところですが、済みませんペンギンみたいで可愛かったです(笑)

終演後はいつものラザレフ氏のパフォーマンスが始まります。
それもいつも以上に…

ラザレフ氏を見るのは最後ではないのに、何だか泣けて来ました…

首席指揮者として最後だからといって特にこれといったイベントはありませんでした。
また11月には振りますしね。

11月はショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲とグラズノフの第5番です。
この第5番も楽しみですね。

この日はGP後に最近お忙しかった難波薫さんの「お疲れさま会」を行いました。
月曜日には急に大阪までトリオ・コンサートを聴きに行ってパニックにさせちゃったし(笑)
でも、薫さんとこの日の約束をしたのはもっと前なので大阪は関係ないか。

最初は違うお店に行く予定で待ち合わせていたのですが、何と貸し切りだって…

そこで急遽アークヒルズにある「AUX BACCHANALES 赤坂」へ…
これって「オーバカナル」と読みんですよ。
ここのオムレツ、チーズが入っていてとても美味しかったです。

トマトのサラダも美味しかったけど、サラダというか単なるトマトですね(笑)

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