4/22日に聴きに行きました。
宇都宮音楽芸術財団の第93回定期演奏会です。
川﨑翔子さんの演奏は12年くらい前から何回か聴いていますが、昨年の一時帰国の際もコロナの影響で県を跨ぐ移動制限中だったので、約3年半ぶりの生演奏でした。
先週聴きに行ったカツァリスの際は当日まで中止にならないかドキドキでしたが…
今回は10日ほど前に「無事に帰国しました、検査も陰性で自由の身です」という連絡を頂いていたので安心してこの日を迎えられました(笑)
ただ、コロナや戦争の影響でお住まいのドイツ(ミュンヘン)から日本までの直通便はなく13時間かかったそうで、帰りは19時間だとか…
プログラム
- スカルラッティ:ソナタ ロ短調 K 27
- スカルラッティ:ソナタ イ長調 K 24
- スカルラッティ:ソナタ ホ長調 K 380
- リスト:「パガニーニによる大練習曲」 S.141/R.3b より
- 第1番 ト短調 Andante-Non troppo Lento(トレモロ)
- 第3番 嬰ト短調 Allegretto 「ラ・カンパネッラ」
- 第5番 ホ長調 Vivo 「狩り」
- 第6番 イ短調 Quasi Presto a Capriccio 「主題と変奏」
- リスト:スペイン狂詩曲 S.254/R.90
- ラフマニノフ:楽興の時 作品16
好きな作曲家はラヴェル、リスト、ラフマニノフだそうで、その中からリスト、ラフマニノフが中心の選曲でした。
3月にヴィンターバッハのハウスコンサートで演奏した曲で、聴きたいと思っていた曲なのでラッキー!
リサイタル等では時代順にバロックから入るのが大道だそうですが、バロックと言えばバッハではという問いかけに対して、バッハは試験とかコンクールを思い出すのでイヤだと言っていました(笑)
生演奏は久しぶりですが、音の深さや演奏の幅がさらに洗練され最初に聴いた時の繊細さも損なわずにとても良い演奏だったと思います。
特にスペイン狂詩曲が素晴らしい演奏でした。
スカルラッティで流れた「フォリア」の曲調がリストに引き継がれていました。
楽興の時というとシューベルトを思い浮かべますが、シューベルトではなくラフマニノフです(笑)
重厚な中にも華麗さが表現されていて引き込まれました。
いや~、それにして難曲ばかりで聴いている方も緊張感があり、程よい疲れが感じられるリサイタルでした。
次回の一時帰国時は移動制限もなく聴きに行けることを祈ってます。