実際に聴きに行ったのは7/28日です。
場所は渋谷の並木橋のすぐ近くにある弦楽器工房Aux Petits Chevaletsが運営しているl’atelier by APCというホールです。
ホールは1階にあります。
こんな感じ…(前半はハープとヴィオラだけなのでフルートの譜面台はありませんが)
最近改装されたそうで約100名くらいが収容できるホールです。
ホールには名前が付いていて「Debussy」という名前だそうです。
側面にはモネらしき絵画が飾られていました。
弦楽器工房だけあって、壁には弦楽器も展示されています。
- Fl.:難波薫
- Hp.:井上麗
- Va.:御法川雄矢
- ドビュッシー:亜麻色の髪の少女
- グラズノフ:エレジー
- カルロス・ジョビン:イパネマの娘
- パラディス:シシリエンヌ
- ドビュッシー:2つのロマンスより第1曲
- ルグラン:思い出の夏
- デュボワ:テルツェッティーノ
- ドビュッシー:フルート、ヴィオラ、ハープの為のソナタ
ハープの室内楽は3年前に紀尾井ホールで聴いたKSTアンサンブル&吉野直子さん以来の2回目です。
あんまりないんですかね~
この時は副甲状腺の手術の直後でした。
1回目の手術で頑張りすぎている副甲状腺の1つを(全部で4つあります)摘出したのですが…
取り残しがあったようで再手術でした。
え~、また手術するのと落ち込んでいた時に見つけた室内楽で、最前列の真ん中の席を確保し「退院したら聴きに行けるんだ」という思いで頑張れました。
まぁ、私は全身麻酔で寝ていただけなので頑張ったのは執刀医ですが(笑)
2回目の手術は無事に成功し、術後の経過も順調で予定より2日ほど早く退院して聴きに行けたわけですが、その時に聴いたドビュッシーのソナタ…
ドビュッシーらしい曲で手術後でまだ少し痛みが残っていた体を癒やしてくれました。
偶然ですが(嘘)、この時のFl.も薫さんでした。
今回の室内楽の事を知って、ドビュッシーのソナタがプログラムがあったので直ぐに聴きに行くことを決めたくらいです。
この日のプログラムは前半の5曲がハープとヴィオラのデュオ、後半の2曲がフルートを加えたトリオです。
御法川さんを中心としたトークを挟んで演奏が進みます。
この日は曲の解説や楽器の解説などトークにも比較的多かったですね。
いつも室内楽を聴きに行くと初めて聴く曲が複数あったりするのですが、今回は「テルツェッティーノ」の1曲だけ…
ハープの曲はオリジナル曲はあまりなくてアレンジ曲が多かったためだと思います。
前半ではエレジーが良かったですね~
それとハープの音色…
いつもはオケの中でしか聴く機会があまり無いのですが、繊細で優雅で優しい音色が心地よくやはり癒やされます。
でも演奏は大変なんですよね。
水の上を優雅に泳いでいる水鳥が、水中では一生懸命水かかいているような…
後半の2曲はオリジナル曲…
中でもやはりドビュッシーが良かった。
ドビュッシーの世界に浸って来ました。
また薫さんが今月から正式に使い始めた新しいフルートも合っているのか、とても柔らかい音色でした。
薫さんがフルートはリードなどは使わずに直接自分の息で音を出す楽器で、いわば自分の内面をそのまま音に出来ることが魅力だと以前言われていましたが、確かにその通りなんでしょうね~
薫さんの内面の柔らかさ優しさ美しさがそのまま音や外面に出ている気がします。
しかし、内面が音で出るのだとしたら…
まだお茶目な演奏って聴いていないな~(笑)
もしかしたら先日の大阪のあの演奏がお茶目なのか?
だとしたら一番お茶目なのは中務さんですね(謎)
今日のドレスはこんな感じでした。
初めて見たかも…
良い感じです。
もう一枚おまけに…
次はハープにも挑戦するらしいです(笑)
昨年の今頃はヴァイオリンに挑戦していましたし…
実は開演の直前に御法川さんが参加している「昴21弦楽四重奏団」のチェリストである玉川さんをホールの入り口で見かけました。
楽器も持っていたので、アンコールで飛び入り参加かと思っていたら…
アンコールは前半のデュオで演奏したイパネマの娘のトリオ版でした。
後から玉川さんに聞いたら、楽器の調子が悪かったので寄ったそうです。